「ケアマネ試験を受けてみようかな」と思ったとき、最初に気になるのが「そもそも自分は受けられるの?」「何を準備すればいいの?」ですよね。
この記事では、ケアマネ試験(正式名称:介護支援専門員実務研修受講試験)の受験資格から受験料、試験当日の中身、合格後の流れまで、これから受ける方に向けて基礎からまとめました。
私自身、看護師として働きながら受験し、合格しました。その経験も交えてお伝えします。
・ケアマネ試験は「公的資格」だということ
・受験資格(実務経験5年・900日)の数え方
・受験料・試験科目・受験地の決まり【2026年版】
・合格後の研修と介護支援専門員証までの流れ
※この記事は2026年6月時点の情報です。受験料・日程・研修費は都道府県によって異なり、変更されることもあります。最新の情報は必ずお住まい(受験地)の都道府県や社会福祉協議会の公式情報でご確認ください。
ケアマネ(介護支援専門員)とは?
「ケアマネ」という言葉は、生活の中で一度は耳にしたことがあると思います。正式名称は介護支援専門員。これを略して「ケアマネ(ケアマネジャー)」と呼んでいます。
ケアマネの主な仕事は、要介護認定を受けた利用者さんに必要なケアプラン(介護サービス計画)を作成し、生活に必要な援助を考えることです。
病棟で働く看護師にとっても、患者さんが退院して地域で生活していくとき、ケアマネさんとの連携はとても大切です。私自身、その連携の大切さを日々感じる中で「相手の仕事を知りたい」と思い、受験を決めました。
ケアマネ試験は「公的資格」|民間資格ではありません
ここは最初に押さえておきたいポイントです。ケアマネ試験は各都道府県が実施・管轄する「公的資格」です。「民間資格」と誤解されることがありますが、そうではありません。
正式名称が「介護支援専門員実務研修受講試験」となっているとおり、合格はゴールではなく、合格 → 実務研修を修了 → 都道府県知事の登録という流れで初めてケアマネとして働けるようになります。
受験地も研修も「都道府県ごと」に決まっているのは、この資格が公的なものだからです。この前提を知っておくと、このあとの話がぐっと分かりやすくなります。
受験資格|実務経験5年・900日が基本
受験できるのは、次のいずれかに当てはまり、その業務に通算5年以上、かつ従事日数900日以上の実務経験がある方です。
① 法定資格(国家資格など)にもとづく業務
下記の資格を持ち、その資格にもとづく業務に従事している方が対象です。看護師・准看護師・保健師・助産師も含まれます。
- 医師・歯科医師・薬剤師
- 看護師・准看護師・保健師・助産師
- 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士
- 社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士
- 視能訓練士・義肢装具士・歯科衛生士
- あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師
- 栄養士・管理栄養士
② 相談援助業務に従事している方
生活相談員・支援相談員・相談支援専門員・主任相談支援員など、施設や事業所で相談援助業務に従事している方も対象です。
ひとつ注意点があります。要援護者に対する「直接的な対人援助業務」を行っていることが必要です。たとえば薬剤師として5年・900日勤務していても、メインの業務が調剤で対人援助に該当しない場合は、受験資格を満たさないことがあります。
自分が当てはまるか不安な場合は、受験案内の要件をよく読み、判断に迷うときは受験地の窓口に確認すると安心です。
【最新情報】2024年の国の検討会で、受験資格の「実務経験5年」を短縮する方向が検討されています。今後ルールが変わる可能性があるため、受験を考えている方は最新の発表もチェックしておきましょう。
試験の概要|日程・科目・受験料【2026年・東京都の例】
試験は年に1回、例年10月に行われます。出題はほとんどの都道府県でマークシート方式です。2026年の概要を、東京都を例にまとめました。
| 項目 | 内容(2026年・東京都の例) |
|---|---|
| 試験日 | 2026年10月11日(日) |
| 申込期間 | 6月ごろ(東京都は6/1〜6/30予定) |
| 出題形式 | マークシート 全60問 |
| 出題分野 | 介護支援分野25問/保健医療福祉サービス分野35問 |
| 試験時間 | 2時間(10時〜12時) |
| 受験料 | 12,400円(別途 振込手数料148円) |
| 合格発表 | 12月上旬ごろ |
受験票はおおむね9月ごろに届きます。申込期間は1ヶ月ほどと短いので、「受ける」と決めたら早めに受験案内を取り寄せておきましょう。
受験地はどこになる?勤務先か、住所か
意外と迷うのが「どの都道府県で受けるのか」です。基本的な考え方はこうです。
- 働いている方 → 勤務先がある都道府県
- 退職して働いていない方 → お住まいの都道府県
具体的なケースで見てみましょう。
| あなたの状況 | 受験地 |
|---|---|
| 勤務先は東京・住まいは神奈川 | 東京 |
| 勤務先は東京・育休中(在籍中) | 東京 |
| 東京の会社を退職し、神奈川在住 | 神奈川 |
私は育休中に受験しましたが、在籍はしていたので勤務先の都道府県が受験地でした。育休中の方も、まずは「在籍しているかどうか」で考えると分かりやすいですよ。
合格後の流れ|実務研修と介護支援専門員証
先にお伝えしたとおり、ケアマネは「合格して終わり」ではありません。合格後の流れも知っておきましょう。

合格通知に「研修案内」が同封される
合格すると、合格通知といっしょに実務研修の案内が届きます。研修の日程や募集時期は都道府県によってかなり差があり、年末から年明けに始まるところもあります。1次募集・2次募集と分かれていて、募集期間が1週間ほどと短いこともあるので、案内はしっかり読み込みましょう。
実務研修(約87時間)を修了して登録
介護支援専門員実務研修は合計で約87時間。費用はテキスト代を含めて5万〜8万円ほど(都道府県で異なる)が目安です。
研修を修了すると「修了証明書」が交付され、都道府県に登録して知事に申請することで、介護支援専門員証が交付されます。ここまで来て、はじめてケアマネとして働けるようになります。なお、この資格は5年ごとに更新(更新研修・手数料が必要)です。
「合格でとどめておく」という選択もある
ここで、私個人の考えをひとつ。
研修には費用も時間もかかり、資格を持てば5年ごとの更新も必要になります。そのため、「今すぐケアマネとして働く予定はない」という方は、まず合格でとどめておくのもひとつの方法だと思っています。
実際にケアマネの資格が必要になったタイミングで、改めて最新の研修内容で学んだ方が、知識も新しく、費用の面でもムダがありません。もちろん考え方は人それぞれなので、ご自身の将来設計に合わせて選んでくださいね。
まとめ|まずは「受けられるか」を確認するところから
・ケアマネ試験は都道府県が管轄する「公的資格」
・受験には実務経験5年・900日が基本(年数短縮は検討中)
・試験は年1回10月・マークシート60問
・合格後は約87時間の研修を経て介護支援専門員証が交付される
まずは「自分が受験資格を満たしているか」を確認するところからです。条件を満たしていたら、次は勉強の進め方ですね。
育児や仕事と両立しながらの勉強法は育児中のケアマネ勉強法|完璧を手放して続けた「やらないこと」リストに、実際の合格までのスケジュールは育休中にケアマネ試験一発合格|1歳児ママの勉強法とスケジュールにまとめています。そもそもケアマネを取るか迷っている方は看護師がケアマネ資格を取るメリット・デメリット|迷ったときの判断材料も参考にしてみてください。
ケアマネ試験の受験資格・申し込みでよくある質問
- ケアマネ試験は誰でも受けられますか?
-
誰でも受けられるわけではありません。看護師などの法定資格にもとづく業務、または相談援助業務に、通算5年以上かつ900日以上従事した実務経験が必要です。要援護者への直接的な対人援助業務であることが条件なので、同じ資格でも業務内容によっては該当しないことがあります。
- 受験料はいくらですか?
-
2026年・東京都の場合は12,400円(別途、振込手数料148円)です。受験料は都道府県によって異なり、変更されることもあるため、必ず受験地の都道府県や社会福祉協議会の公式情報で最新をご確認ください。
- 合格したらすぐにケアマネとして働けますか?
-
すぐには働けません。合格後に約87時間の実務研修(費用5万〜8万円ほど・都道府県で異なる)を修了し、都道府県に登録して介護支援専門員証の交付を受けて、はじめてケアマネとして働けます。今すぐ働く予定がなければ、合格でとどめておく選択もあります。
※本記事は2026年6月時点の制度・受験要綱に基づきます。最新情報は公益財団法人 社会福祉振興・試験センター公式サイト等でご確認ください。受験判断は個人の状況に応じて行ってください。
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